平山智規讃歌
「女の子みたいな可愛い顔してるけど、なんか変わった雰囲気の子だな・・・」と思ったあの日から、早10年強。
髪を切って脱皮した少年は、地味に地道に力強さを増していった。
Jリーグ通算14得点。 たったそれだけなんて信じられない。 得点につながるアシスト。 アシストのアシスト。 その美しいクロスを何千本と見てきたから。
ゴール前まで駆け上がってアタックを仕掛け、自陣に戻りゴールからボールを掻き出す。 左サイドを往復する姿は、まさにウイング=レイソルの翼だった。
まだチームが強かった頃だと思うけど、何かのインタビューで「明神たちと、自分たちが言っていかなきゃって話をしている」って言ってて、おぉそんなことを考えるようになったかと思って。
それからチームは下降線をたどり、主力になるはずだった'77~'79世代が少しずつチームを離れ、ついにJ2落ちしてしまった '06春。
イヤーブックの俊太との対談で「言うことをやめちゃったって後悔している」との発言を見つけて。
どんなにチームが上手くまわらなくても、ずっと変わらぬ気持ちでチームに関わっていてくれたのだと、とてもとても嬉しかった。
もうヒラのプレーを見ることができなのは、とてつもなく寂しい。
まだまだサッカーを続けたかったというコメントも悲しい。
だけど、レイソルで引退してくれたこと、平山智規という魂を失わなくて済んだことに、正直喜びと安堵を感じている。
12年間、レイソルを支えてくれてありがとう。 レイソルを愛してくれてありがとう。
平山智規というサッカー選手の軌跡を見続け、共に歩むことができたことは、私にとって幸せであり誇りです。
そしてこれからも、どうぞ柏レイソルをよろしくお願いします。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは。
引退…さびしくつらい響きですね。
柏に最後までこだわってくれた気持にただただ感謝です。
うちにある沢山の映像を見直しているところですが気持ちのこもったいいプレーの連続です。
次世代に見せてやりたいよ…
魂が継承されていくことを願うばかりです。
投稿: katsu | 2008年1月21日 (月) 11時52分
>katsuさん
ユニじゃなくてスーツの結団式にまたまた切なくなりました・・・。
ヒラは淡々とプレーするから一見分かり辛いけど、手を抜かず走り続けているんですよね。
ヒラから感じ取れる次世代が多ければ多いほどレイソルは強くなれるし、逆にそうじゃなければ強くなれないと。
まずは、コメントで嬉し泣きさせてくれた新24番に期待です!
投稿: ちず | 2008年1月25日 (金) 23時05分