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2005年12月10日 (土)

終わった

私が愛したチームは今日で一度無くなったのかもしれない。 死の瞬間はこれまでのことが走馬灯のように思い浮かぶっていうけど、私もその通り、これまでの歩みが頭を駆け巡った。 苦しんで苦しんでJ1昇格して、最初はホント弱っちくて、外国人選手の力を借りながら日本人選手も少しずつ力をつけて、ユースやサテで修行した選手も見事トップで花ひらいて、ナビスコ獲って、優勝争いもして・・・ 監督の戦術と選手の能力が合わない年が続いてどんどん崩れてきて・・・

そして今日、この日。 

見てるのが辛かった。 早く終わればいいとすら思った。 私が12年間愛し続けてきたチームが、この大事な大事な試合で、方向性すら見出せずにフラフラと漂っている。 寂しかった。 悲しかった。 苦しかった。 ・・・ ゴールを決めた後、まるでシュート練習だったかのように淡々と戻っていったウノの背中も、同じ気持ちであることを物語っていた。

今日を含めたすべての敗因は、大野や祐三や平山や明神のコメントに明らかだ。
「ポイントは連動性にある」・・・黄金時代、西野さんが言っていた言葉が頭に浮かぶ。今のレイソルに見られないもの。

1点ビハインドの点を取りに行く状況で、どうせ討ち死にするんなら、貴章やウノや谷澤 - ゴールに向かってチャレンジしてくれる選手 - と心中したかったよ。 外国人トリオのように、ゴールに背を向けてDF背負ってばかりで、しかもキープできなくて相手の速攻招く選手たちではなく。 大谷や平山とも、最後まで一緒に戦いたかったよ。
メンツが違っていれば勝てた、というほど甲府は甘くなかったけど、それでももう少し何とかできたんじゃないかって悔いは大きく残る。

試合後、少し居残ってました。 フロントや監督に文句をつける為じゃなく、現実を受け入れる為に。 ピッチを見つめながら、この日立台で起こったことをしっかり受け止めようと。
でもきっと、明日からの方がもっと辛いんだろうなー。 何といってもまず選手達がどこまでチームに残ってくれるか不安だし、各種メディアの扱いも小さくなるし、周りの人は同情してくれちゃったりするし。

薩さん、増田さん。 そしてタノも。 昨年のように、勝利の後堂々と盛大に「ありがとう」の思いを伝えたかった。 今日のチケットを必死に取ったのは、その意味もあったのに。 

あまりの結果に呆然としてたけど、今頃になって涙が出そうだ。

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